アングルの「横たわるオダリスク」です。
色鉛筆は、水彩色鉛筆
紙は、KMKケント紙#15
A4の普通紙(高品質マルチ用紙(500枚で500円程度))に描いた下書きをケント紙にプリントして、これに色鉛筆で塗って行きます。
尚、 水彩色鉛筆のため、レーザープリンタでプリントしています。
(インクジェットは、水で溶けるため。)
アングルは美術の学校(アカデミー)を最優秀で卒業して画家になりましたが、
音楽の才能もあり、14歳で交響楽団の第2ヴァイオリン奏者の地位を得ています。
アングルはラファエロから影響を受け、均整のとれた美しい、理想的な絵を目指しました。
この絵は、「横たわるオタリスク」と呼ばれています。
この作品が発表された当時は、
「猫じゃあるまいし、顔が背中まで回るか!」とか
「背骨が多すぎる。人間ではなく怪物だ!」等、批判が多かったとのことですが、
アングルとしては、自分の理想としてこのような絵にしたのでした。
アングルの卓越した技術では、見たままの姿を描くのは簡単なことです。
でも、アングルとしては、絵としての理想を追求したのです。
この絵を模写していて、ハッと、思いついたことがありました。
「この絵の女性は、ラファエロの子椅子のマドンナ」の
女性を若くしたものだ。」ということです。
ターバンを巻いた頭、眉毛、口元などがそっくりです。
目が、若いぱっちりした目に変更されていますが、
「子椅子のマドンナ」から影響が感じられます。
工程1
11(サンド)で、ターバンの黄色い飾りを塗り、
24(スカーレット)で、ターバンの赤いパターンを描き、
23(赤)で、髪飾りのルビーを塗りました。
80(ライトグレー)で、ターバンのシワと、ルビーの周りの玉を描きました。
76(バンダイクブラウン)で、髪の濃い部分を描き、
73(バーントシェンナ)で、髪の薄い部分を描き、
49(ファウン)で、肌の影の部分を塗りました。
第2工程
4(オレンジ)で、唇全体を振り、先の23で、唇の濃い部分を塗りました。
また、43(ピーチ)で、肌全体を塗り、
37(シアン)で、クッションを塗りました。
第3工程
16(ゴールデンオーカー)で、腕輪全体を塗り、先の49で腕輪の部分を描きました。
また、内輪の飾り部分をこれら16、49で描き、
29(カーマイン)で、内輪の赤い部分を描きました。
第4工程
水を含ませた筆で、塗った部分をなぞりました。
これで完成です。
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