ルノアールのイレーヌです。
色辞典を使用しました。
紙は、普通紙(下記高品質マルチ用紙)
A4の普通紙(高品質マルチ用紙(500枚で500円程度))に描いた下書きをスキャナでデーター化して、普通紙にプリントして、これに色鉛筆で塗って行きます。
ルノワールは、印象派の巨匠です。
ルノワールが美術学校の生徒だった当時、美術学校では、古典絵画を重んじ、抑えた色彩の絵を教えていました。
しかしながら、ルノワールは、強く鮮烈な色調の絵を描き、先生に「君は自分の楽しみのためだけに絵を描いているんだね。」と皮肉を言われました。
これに対し、ルノワールは、
「楽しくなかったら、絵を描いたりしないに決まっているでしょう?」
と答えたということです。
「絵は、自分の楽しみのために描く。」
これがルノワールの心情です。
さて、この絵は8歳の少女の肖像画です。
印象派は、色彩を強調して、外形を曖昧にした絵が多いのですが、ルノワールのこの絵は、顔はある程度きちんと描いています。
特に、耳はとてもリアルです。
ただ、全体的にぼやっとしているため、きちんとした絵を望んていた、絵の依頼主にとって、この絵は好まれませんでした。
これは銀行家の夫人が娘の「イレーヌ」を描かせたものですが、この絵を気に入らず、人目のつかない所に置いておいたそうです。
ボケーっとした絵が特徴の印象派の絵なのに、まつげを1本1本描いているのが何とも不思議です。
よほど、この少女のまつ毛が印象的だったのでしょう。
工程1
P2(サンゴ色)で、顔と手の全体と、髪の一部を塗りました。
P3(桜色)で、P2で塗った部分を重ねて塗りました。
P1(うす紅)で、目の横、鼻の頭、頰を塗りました。
D3(枯葉色)で、手の陰と耳の陰を塗りました。
D2(栗色)で、眉を描きました。
また、目の虹彩を薄く塗りました。
V2(みかん色)で、唇全体を塗り、
V1(チェリー)で、唇の縁を描きました。
D10(もぐら色)で、頰の陰を塗りました。
工程2
V2(みかん色)で、髪全体を描きました。
また、D2(栗色)で、で、髪の濃い部分を描き、
更に、D1(えんじ色)で、髪の所々を適当に描きました。
工程3
D10(もぐら色)で、髪止めの陰の部分と、衣服の陰の部分を適当に描き、
D8(あおかち色)で、衣服のひだを適当に描き、
D7(千歳みどり色)で、衣服に適当にみどり色を加えました。
尚、
髪は塗り残った白い部分を、V2(みかん色)で薄く埋めました。
また、
印象派の絵画は、ラフさが特徴なので、衣服は、適当にラフに仕上げています。
以上で完成です。
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