描いてみたい絵画の塗り絵5

ティツィアーノの「フローラ」です。

色鉛筆は、プリズマカラー(カリスママラー)

紙は、普通紙(下記高品質マルチ用紙)

A4の普通紙(高品質マルチ用紙(500枚で500円程度))に描いた下書きをスキャナでデーター化して、普通紙にプリントして、これに色鉛筆で塗って行きます。


初期、中期のイタリアルネサンスの時代の文化の中心はフィレンツェでした。

絵画も、このフィレンツェが中心となって栄えました。

レオナルド ダ ビンチ、ミケランジェロ、ラファエロの3大巨匠は、フィレンツェ派と呼ばれます。

このフィレンツェ派の絵画の特徴は、素描(デッサン)を重視することです。

絵画の制作に当たっては、最初に紙にデッサンを行い、

これを、絵を描く壁などに押し当てて、紙のデッサンの線の主要な部分に穴を開けて、この穴から壁などに絵の具を塗って、デッサンを転写しました。

そして、

この転写したデッサンの上に、透明な絵の具を塗って絵を完成させました。

あくまでの主役はデッサンで、

それを損なわないように色を塗るというのがフィレンツェ派の基本です。

一方、イタリアの貿易の中心都市であるベネツィアでは、

海外の珍しい絵の具の原料が手に入るため、色を中心とした絵画が中心となりました。

このベネツィアの絵画の巨匠がティツィアーノです。

ティツィアーノは、紙にデッサンをすることなく、壁やキャンバスに、

直接、絵の具で下書きを行い、絵の具を厚く塗って行きます。

色彩が中心の「印象派」の画家達は、このティツィアーノから影響を受けたと

言われています。

さて、今回の絵画は、このティツィアーノの作品である「フローラ」です。

特徴的なのは、髪と体型でしょう。

どちらかと言えば「痩せ型から普通体型」の女性を描くのがダビンチ、

「普通体型からちょっとふくよか」な女性を描くのがラファエロ、

に対して、

「「ちょっとふくよか」から「だいぶふくよか」な女性を描くのがティツィアーノです。

この点も、

「ルーベンス」や「ルノワール」などの後世の画家に多大な影響を与えたと思われます。


第1工程

1032(パンプキンオレンジ)で、顔と体の暗い部分と、髪全体を塗りました。


第2工程

939(ピーチ)で、顔と体全体を塗りました。

また、945(シェンナブラウン)で、髪の濃い部分を塗り、

946(ダークブラウン)で、もっと濃い部分を塗りました。


工程3

922(ポピーレッド)で、唇を描き、

942(イエローオーカー)で、衣服のひだを描き、

908(黒)で、右手の植物の葉を描き、

929(ピンク)で、右手の植物の花を描き、

924(クリムゾンレッド)で、赤い衣服を塗りました。


工程4

935(黒)で、髪の最も濃い部分を塗り、

946(ダークブラウン)で、塗り忘れていための虹彩を塗りました。

また、924を塗った部分を、938(ホワイト)でゴシゴシと塗りました。

これによって、塗り残しの白いパターンへ、赤い色が引きずられて、

白いパターンに薄い赤が所々塗られます。

これは、この色鉛筆の特色です。

他の色鉛筆では、他の色をホワイトで引きずっても、

色が引きずられていくことはほとんどありません。

(他の色鉛筆を使用する場合は、白いパターンに、赤を薄く塗ると良いです。)


以上で完成です。


のにまる studio

塗り絵とマンガを作成しているのにまるstudioのサイトです。

0コメント

  • 1000 / 1000