フィピッポ・リッピの聖母子と二天使です。
三菱鉛筆のuni で、普通紙に塗りました。
フィリッポ・リッピは、ルネサンスの頃の画家で、「ビーナスの誕生」のボッティチェルリの先生です。ちなみに、リッピの子供は、ボッティチェルリの弟子になったようです。
リッピは、孤児であったため、親戚の叔母さんに育てられたものの、叔母さんも貧乏だったため、10歳を過ぎると、修道院に預けられました。
遊び人であったものの、絵の才能に優れていたため、フィレンツェのメディチ家の当主に気に入られました。
ある日、「メディチ家にこもって絵を描くように」と言われたものの、夜、窓から抜け出し遊びに出かけてしまいました。
それ以降、当主は、リッピを家にしばり付けるのは無理と諦めて、自由に絵を描かせたそうです。
47、8歳の頃、修道院に来た若い女性に一目惚れし、何度もアタック、ついには、その女性と駆け落ちしてしまいました。
メディチ家のとりなしにより、何とか修道院や女性の父親の許しを得たものの、「自由でいたい」と、結局、その女性とは結婚しなかったとのことです。
この絵は、その女性と息子がモデルだと言われています。
「美しい聖母」は、ラファエロが有名ですが、
聖母を「美しい若い女性」として描いたのは、リッピが最初ではないかと言われています。
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